2019年04月05日

Y61サファリのエアコンの調子が悪い

■ グゴンッという異音

 しばらく前(2017年秋?)、エアコンの効きがいまいちということで、定期点検の際にディーラーでガスチャージしてもらいました。その後しばらくしたら、エンジン始動時にコンプレッサーから異音が出るようになりました。グゴンとかギギッという感じで、どうもエアコンがロック、あるいは異常に回転が重い状態になっている感じです。ただこの状態は1秒もかからずに解消するようで、以後は普通に動作します。また一度うまく動いてしまうと、エンジン再始動の際には異音は出ません。2日程度間をあけるとだめなようです。
 これと関係があるのかないのか、車内のエアコンコントローラーのACボタンのLEDも点灯したり点灯しなかったり。さて、どにかなるのでしょうか?


■ コンプレッサー本体のトラブルでないことを祈る

 そもそも最初は、コンプレッサーかどうかもわからなかったのでした。のんびりといろいろためしたあげく(なんせ中1日あけないと実験ができない)、AC Offで始動すると異音は出ず、その後、Ac Onで異音がすることから絞り込んだのでした。でもAC Offでエンジンを回し、暖気できた頃にOnにすると異音がしないという。。。
 きっとコンプレッサーだよなぁ、内部の摩耗とか傷だろうなぁなどと思いつつ、もっと安い部品ならいいなぁということで、ACベルトのテンション調整用のアイドラプーリーを調べることにしました。


■ アイドラプーリーを取り外す

 コンプレッサーはエンジン左側(前から見ると右)のかなり下のほうに取り付けられており、アイドラプーリーはそのベルトの上側にあります。上からアクセスしようと思っても、ファンやPSベルト/ポンプなどがあるため、うまく手が届きません。
 この写真のピントが合っていない部分がPSベルトとプーリー、奥側のプーリーがコンプレッサーの物、そのベルトの向きを変えているのが(見えないけど)アイドラプーリーです。

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上からはほとんど見えない

 上からは手が届かないので、タイヤハウス側から作業します。タイヤハウス内のゴムのカバーをはずすと、ちょうどコンプレッサーまわりに手がはいるようになります。

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ゴムカバーをはずす

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コンプレッサーとアイドラプーリー


 プーリーは前側から締める固定ナットと上側から回すテンション調整ボルトがあり、上側をゆるめ、固定ナットを取り外します。

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取り外し


 プーリーと共締めされている自転車のベルのような部品はダストカバーです。ベアリングはラバーシールタイプで、水やホコリなどが内部にはいらないようになっていますが、このカバーにより、飛沫などが直接ベアリングのシール部に当たらないようになっています。

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プーリーとダストカバー

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プーリー


■ ベアリングの交換

 ベアリングを回してみると、ロックはしていないものの、多少ゴリゴリ感があり、寿命は近そうです。アセンブリで取り寄せるといい値段なので、ベアリングだけ汎用品と交換します。交換したのは6301DDUというタイプで、内径12mm、外径37mm、両側接触ゴムシールというタイプです。

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プーリーと新しいベアリング

 ベアリングはプーリーに圧入されているので、パイロットベアリングプーラーで抜き取ります。プーリーの形状から、うまくプーラーの脚を支えられないので、Vブロックをかまし、プーリーが変形しないように抜きます。

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ベアリングの抜き取り

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Vブロックをかます

 新しいベアリングを圧入します。これは古いベアリングを当金として使い、万力で挟んで行いました。万力による圧入は、ちゃんとアゴの平行が出ているものでないと、うまくいかないことがあります。写真の万力はJISマーク入りの高級品なので、問題はありません。

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ベアリングの圧入

 あとは、このベアリングを元通りの位置に取り付け、ベルトの張り調整をして固定します。


■ コントローラーのイルミネーションランプ交換

 コントローラーはAC LEDの不点灯とは別に、イルミネーションも半分くらい切れており、夜間の操作に支障があったので、これも直します。

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取り外したコントローラ

 この時代(2003年製造)だと、インジケータ類はLEDですが、この手の照明はまだ電球です。これらのランプは、コントローラーを分解しなくても、外部から脱着できる構造になっています。バヨネットタイプなので、ちょっとひねってはずし、差し込んで逆向きにひねればOKです。

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表側は2ヶ所(+部がランプの底部分)

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裏側は4ヶ所

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外したランプ(長さが2種類ある)

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新しいランプ

 球切れは半分程度ですが、またやるのも手間なので、すべて新品に交換しました。


■ LED不点灯問題

 ACスイッチを押してもLEDが点灯しないという問題、コンプレッサーの不具合により点灯しないのかと思っていたのですが、実は原因は単純で、基板間コネクタの接触不良でした。実はACだけでなく、DEFモード、外気導入などのLEDも点灯しなかったのです。
 このコントローラー、メインのロジック基板とフロントパネルのスイッチ、LED基板に分かれています。

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内部の基板類

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2枚の基板の組み合わせ

 スイッチ類の配線は、ちゃんとしたコネクタで接続されているのですが、LEDについては、割と安直なピンヘッダで接続されています。

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LED接続部

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LEDコネクタ

 このLEDコネクタをアルコールできれいに洗浄して組み立てたら、すべてのLEDがちゃんと点灯するようになりました。要するに、経年劣化による接触不良ということでした。


■ さて、結末は

 コントローラの問題はとりあえず解決したものの、問題はコンプレッサー異音です。結論からいうと、異音はプーリーではありませんでした。まぁベアリングの状態から予想はしてたけど。
 結局、間をあけた時の始動時の異音は変わらず。始動時はACを切っておくという対処で乗り切っています。後日ディーラーで点検したときには、コンプレッサーの振動が多いということで、やはり寿命が近いものと思われます。。(涙)
 またLEDの不点灯ですが、冬場、ずっとACを使わなかったところ、春になったらまた不点灯になっていました。もう接点の表面処理がやられているんですかね。もう少しまじめな対処が必要なようです。

posted by masa at 08:25| 自動車整備