これはフィラメントカートリッジにROMがはいっていて、残量が記録されます。まぁ、インクジェットプリンタのカートリッジ商売と似たようなものです。カートリッジは、フィラメント600gで約3000円ですが、そんなに大量に出力するわけではないので、コストが負担になるほどではありません。少なくとも、高価なROM制限のないモデルと比較して、差額で元が取れるほど使うかどうか??
2016年7月から使い始め、半年で100時間ほど使っていますが、今のところ、トラブルはありません。
3Dプリンタというと、材料のテーブル表面への貼り付きがどうのこうので、いろいろなやり方があるようですが、うちではメーカー推奨のスティックのり(シワなしPit)の塗布で済ましています。使用後の掃除に多少手間がかかりますが、失敗はほとんどありません。手順はこんな感じ。
・製作部分にノリを塗布。
・作業後、軽く水拭き。
・ノリがだいぶ残っているように感じたら、スクレーパー(プリンタの付属品)でノリをこそぎ落として、最後に仕上げ水拭き。
3Dプリンタは、いろいろなものを作る際に必要な部品を造形しています。旋盤やフライス盤、あるいは木工などとはまた違う感覚で工作ができるので、それなりに重宝しています。
3Dモデルを作成する際、デザインはFusion 360を使い、これでSTLファイルを作成しています。そして純正の出力ソフトを使い、USB接続のダヴィンチ 1.0Aに出力します。プリント時間はたいてい数時間以上になるので、夜中に出力します。それなりの騒音ですが、近くに寝ている子供たちからの苦情は、今のところありません。ABSの臭いが多少しますが、閉鎖型のケースの威力か、自分が鈍感なのか、さほど気にはなりません。
このプリンタ、安価なのはいいのですが精度がいまいちで、穴、軸などの形状を出力した場合、数パーセント程度の誤差が出ます。そのため、ある程度の精度を求める場合は、実際に出力して寸法を測り、適当に設計データを修正するという作業が必要になります。
写真の作例(等速ジョイント、軸とボールは金属)は、ボール溝や軸穴などはかなり試行錯誤しています。それでも精度はいまいちで、すっきりとは動きません(笑)。